塩麹はお肉を柔らかく、美味しく仕上げてくれるのでとても便利ですよね。
唐揚げについても、塩麹で漬け込んで作ったものはしっとり柔らかくジューシーでとてもおいしいです。
ただ、実際に塩麹の唐揚げを作った際に焦げてしまったという方も多いのではないでしょうか。
今回は、塩麹の唐揚げを失敗せずにカリカリに上げる方法をご紹介します。
塩麹の唐揚げが焦げる理由は?
そもそも塩麹は焦げやすい食品です。
塩麹をなめてみるとわかると思いますが、
塩味の中に、甘味があります。
砂糖が焦げやすいように、この塩麹の甘み(糖分)が焦げやすいのです。
塩麹を使った料理の際、
例えば塩麹で漬け込んだ魚を焼く場合は、焼く前に塩麹をキッチンペーパーで拭う、という風に
ひと手間かけることで焦がさず調理することができます。
唐揚げを揚げる際も、普段と同じように揚げると焦げてしまいますので
焦がさないように一工夫が必要です。
塩麹唐揚げを失敗せずにカリカリに揚げる方法は?
塩麹の唐揚げを焦がさず、カリカリに揚げる方法としておすすめなのは、
二度揚げすることです。
具体的には、、
まずは低温130度くらいの油で3分くらい揚げ、一度網に上げます。(色がほぼついていない状態)
その後、高温190度まで油の温度を上げたら10秒~こんがりするまで揚げます。
焦げない程度の温度で揚げて中まで火を通しておくことで、
焦げやすい塩麹も焦がさずにカリカリに揚げることができます。
以下は実際にこの手順で揚げた様子です。
①130度程度の油で3分揚げる
(温度計がちょうど曇っていて見づらく申し訳ないです;;)
②190度で10秒~こんがりするまで揚げる
※190度といいながら実際は180度で揚げていました・・・;ですが出来栄えには問題なしです!
③完成!
二度揚げは面倒そうだから嫌だな、と思う方も多いかもしれません。
実際私も面倒くさがりなので、昔は二度揚げなんて絶対やりたくない!と思っていた派でした。
しかし、実際に二度揚げをやってみると、案外良い方法だなと感じます。
それは、
揚げながら揚げ油の温度が下がるのを気にしなくて良いからです。
というのも、
鶏肉1枚分を130度の油に投入したところで、
そこまで温度が下がらないのです。
普段170~180度の揚げ油に食材を投入すると
大体温度が下がっていくので、
火加減を調整したり、
投入する食材の量を調整したり、
第二弾、第三弾を揚げる際には再度温度が上がるのを待つ必要があったりと
地味に手間がかかりますよね。
低温(130度)で揚げる場合は、一度に鶏肉1枚分いれて、火加減そのままで3分待てばよいのです。
温度がほぼ下がらないので、2枚目もすぐに投入できてスムーズです。
高温(190度)の油で揚げる際も
中に火は通っているので、
こんがり色づいたら出すだけで良く、気が楽です。
この際も、一度揚げた後なので油の温度は下がりにくいです。
面倒くさがりさんこそ、実は二度揚げがおすすめですよ。
塩麹唐揚げがしょっぱい時の対処法
塩麹で食材を漬け込む場合は途中で味見ができないので
出来上がった唐揚げがしょっぱい!なんてこともあるかもしれません。
今回はそんな唐揚げがしょっぱくて困った時のアレンジ方法についてもご紹介します。
<アレンジその1>おろし唐揚げ
大根おろしを用意して、おろし唐揚げとして食べる定番のアレンジです。
大根おろしでしょっぱさをやわらげようという作戦。
普通おろし唐揚げはポン酢などかかっていますが、今回は塩辛さをやわらげたいので
基本的には追加の調味料はなしです。
風味付けとしてすこーしポン酢をかけてもいいかもしれませんね。
<アレンジその2>唐揚げサラダ
唐揚げをぶつ切りにし、生野菜の上にのせて、唐揚げサラダにします。
生野菜と一緒に食べて塩辛い味をやわらげようという作戦です。
塩味は付け足したくないのでドレッシングは無しで、物足りない場合はマヨネーズを。
<アレンジその3>唐揚げ野菜炒め
家にある野菜をざくざく切って炒め、仕上げに唐揚げも加えてさっと炒めて唐揚げ野菜炒めの出来上がりです。
味付けはコショウをお好みで。塩味は追加しません。
唐揚げと野菜を一緒に食べて、塩味を中和しましょう^^
<アレンジその4>卵とじ唐揚げ丼
かつ丼の唐揚げ版のようなイメージで、唐揚げを卵とじにした唐揚げ丼もおすすめです。
スライスした玉ねぎを煮汁(水200ml/人にめんつゆ少々)で煮て、
玉ねぎが柔らかくなったら唐揚げを加えて
再度煮立ったら溶き卵を加え、蓋をして弱火で1分~2分待って完成です。
玉ねぎと卵でマイルドさをプラスしましょう^^
<アレンジその5>唐揚げ炊き込みご飯
からあげとご飯を一緒にしちゃう唐揚げ炊き込みご飯という手もあります。
唐揚げをぶつ切りにして、お好みの野菜と少しの和風だしでごはんを炊いて、
炊きあがった後に必要に応じて塩で味を調えて完成です。
唐揚げを作って塩辛いことに気づいたそのときには
すでにその日のご飯は炊けているか、炊いている最中だと思うので
翌日のメニューになってしまうかと思いますが、
これだけで満足感のあるご飯ができあがります^^
以上、しょっぱい塩麹唐揚げになってしまったときの
アレンジメニュー5つをご紹介しました!
上記のアレンジメニューの出番がないに越したことはないですが、
しょっぱくなってしまってもアレンジ次第でなんとか美味しく食べられると思いますので
ぜひ参考にしてください^^
ちなみに、塩麹で唐揚げを作る際は、
通常の塩麹の使い方である、”食材の重量10%”(100gの肉に10gの塩麹)よりは
”気持ち少なめ、10%弱くらい”にするとちょうどよい気がします。
■まとめ
・塩麹は焦げやすいので、唐揚げを揚げる際は二度揚げ(130度で3分、190度で10秒~)が失敗しない!
・塩麹唐揚げがしょっぱくなってしまったときはアレンジ料理でうまくごまかして!
・塩麹唐揚げで使用する塩麹は鶏肉の重量の10%弱がおすすめ!
塩麹唐揚げは誰でも簡単に柔らかく美味しい唐揚げが作れると思いますので
ぜひ作ってみてください^^