【オリーブオイル】揚げ物後の再利用・使いまわしの影響は?繰り返し利用にはオイルポットを使おう!

オリーブオイルは、他の食用油と比較して健康面でのメリットが大きいため、幅広く使用されています。

炒め物やパスタ、アヒージョにはもちろんですが、揚げ物用の油として使用する人も増えてきいます。

揚げ物用の油として使用する際に気になるポイントの1つとして、”再利用・使いまわし”をする際の影響が挙げられます。

なるべく再利用して使いまわしたい!という気持ちと同時に、栄養成分はどうなっているのか?何回も使って悪影響はないのか?という不安も出てきますよね。

本記事では、オリーブオイルを揚げ物油として再利用・使いまわしする際の影響や、

繰り返し使用するためにおすすめの方法をご紹介していきますので、参考にしてくださいね^^

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揚げ物に使用するべきオリーブオイルは?

ご存じの方も多いかもしれませんが、よく使用されるオリーブオイルには大きく分けて

オリーブオイル”と表記されているものと”エキストラバージンオリーブオイル”と表記されているものがあります。

2つのざっくりとした違いは、香りの強さと価格です。

エキストラバージンの方が風味が豊かで、価格も高めです。

揚げ物にオリーブオイルを使用する際は、エキストラバージンオリーブオイルは使用しない方が良いと思います。

理由は、エキストラバージン特有の豊かな風味が加熱によって失われてしまうからです。

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揚げ物用オリーブオイルの再利用・使いまわし ⇒ 栄養成分への影響は?

まず、オリーブオイルに含まれる栄養成分の中で注目されている成分と、主な効果を以下の表に記載します。

主な効果
オレイン酸・悪玉コレステロールを減らす
ポリフェノール・抗酸化作用
・動脈硬化の予防
ビタミンA・視力低下の防止
・シミ生成の防止
・抗酸化作用
ビタミンE・抗酸化作用
・血栓の防止
・悪玉コレステロールを減らす


揚げ物用に使用するオリーブオイルの再利用・使いまわしをする上で、上記の栄養成分にどのような影響があるあるのか、気になるところですよね。

それぞれの栄養成分の加熱による影響をまとめると、以下のようになります。

加熱による影響
オレイン酸
(ほとんど失われない)
ポリフェノール
(170℃で15分加熱
⇒ 約70%減少
ビタミンA中~小
(70~90%くらいは
保持されると言われる)
ビタミンE中~小
(70~90%くらいは
保持されると言われる)
(※参考文献) Domestic Sautéing with EVOO: Change in the Phenolic Profile (2019)


最も影響が大きいのはポリフェノールです。

一度揚げ物をするだけで、かなりの量が失われると考えた方が良さそうです。。

また、加熱を繰り返すことによって、さらに多くの栄養成分が失われていくことが考えられます。

■加熱時の影響をさらに詳しく知りたい方はこちら!
>> オリーブオイル加熱時の影響(酸化、危険性、栄養、香り)を詳しく解説!

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揚げ物用オリーブオイルの再利用・使いまわし ⇒ 悪影響はある?

ここからは、揚げ物用オリーブオイルを再利用・使いまわしすることによる、健康面への影響を考えていきます。

結論から言いますと、健康面への悪影響は、よく使用されるキャノーラ油などのサラダ油と比較すると少ないです。(全く悪影響がないということではない)

理由は、人体に有害な過酸化脂質と呼ばれる物質を生成しにくいためです。

人体に有害な”過酸化脂質”とは?

過酸化脂質は油が酸化した際に生成され、動脈硬化やシミ・しわの要因になる物質で、発がん性物質としても知られています。

オリーブオイルは、キャノーラ油と比較して酸化しやすい要素が少なく、酸化しにくい要素が多いため

過酸化脂質を生成しにくく、悪影響が少ないということです。

具体的に数値(100gあたりのグラム数)で比較してみると、以下のようになります。

酸化しやすい要素 (※1)酸化しにくい要素 (※2)
オリーブオイル7g87g
キャノーラ油(サラダ油)26g67g
数値は日本食品成分表2010を参考にしています。
(※1) 多価不飽和脂肪酸を指します。
(※2) 一価不飽和脂肪酸 + 飽和脂肪酸を指します。

油を廃棄する目安は?

オリーブオイルは過酸化脂質の生成が少ないとはいえ、何度も繰り返し使用すると過酸化脂質は増えてきますので、ある程度のところで廃棄しなければなりません。

1回で揚げる量や時間が家庭ごとに異なるので、具体的に何回使用で廃棄するべき というのは提示できませんが、捨て時の目安は以下を参考にしてください。

  • 油から嫌なニオイがする
  • 油に粘り気がある感じがする
  • 加熱した時に煙が出やすくなる
  • 加熱した時に泡が発生しやすく、消えにくい
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繰り返し利用にはオイルポットを使おう!

上でご紹介した捨て時の目安が来るのを遅らせる方法として、オイルポットの使用をおすすめします。

中でも、ろ過性能の高い”フィルタータイプ”のオイルポットがおすすめです!

ろ過方法については、基本的に下の写真のように、網とフィルターで2重にろ過をします

これにより、大きな油カスに加えて目に見えないような小さな汚れも効率よく綺麗にでき、油を長く使用できます!

使用方法は簡単で、網の上から油を注ぎ、ろ過が完了するのを待つだけです。

フィルタータイプのオイルポット

フィルターがない、網と保管容器のみのオイルポットより値段は高くなりますが、個人的には断然フィルタータイプの方が満足度は高いです。

特に、繰り返し使用した時の油のニオイが全然違います!

フィルタータイプのものは、肉や魚を揚げてもニオイをしっかりキャッチしてくれます。

ちなみに私が愛用しているのは、ダスキンの油っくりんというものです^^

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まとめ

オリーブオイルを揚げ物油として再利用・使いまわしする際の影響や、繰り返し使用するためにおすすめの方法をご紹介しました。

以下、まとめになります。

揚げ物に使用するべきオリーブオイルは?
⇒エキストラバージン以外を使用したほうが良い。(価格が高い上に、豊かな香りが失われるため)

再利用・使いまわしによる栄養成分への影響は?
⇒オレイン酸やビタミンへの影響はそれほど大きくないものの、ポリフェノールへの影響は大きく、大部分が失われる可能性がある。

再利用・使いまわしによる人体への悪影響は?
⇒悪影響はあるが、サラダ油と比較すると小さい。(過酸化脂質を生成しにくいため)

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