泡立て器といえばステンレス製のものを思い浮かべる方が多いと思いますが、
シリコン製の泡立て器について、ご存じでしょうか?
存在は知ってはいるけれど、どのような特徴があるのかわからない、
という方も多いのではないかと思います。
今回は、シリコン製泡立て器についてあまり知らない方に向けて、
ステンレス製の泡立て器とシリコン製の泡立て器の違いを比較し、
両方の泡立て器について、洗いやすいおすすめの商品をご紹介します。
ぜひ参考にしてくださいね^^
シリコン製泡立て器とステンレス製泡立て器の違い
シリコン製泡立て器とステンレス製泡立て器の違い
それでは、まずはシリコン製・ステンレス製の泡立て器の特徴の違いを比較します。
■シリコン製・ステンレス製の泡立て器の違い
- 混ぜる時の音の違い
金属製のボウルや鍋を使って食材をかき混ぜる場合、
ステンレス製の泡立て器ではカシャカシャと音が鳴りますが、シリコン製の泡立て器では静かに混ぜることができます。
シリコン製の泡立て器を購入した方の中には、音の静かさに満足されている人も多いです。
以下は、ステンレス製泡立て器とシリコン製泡立て器を使用したときの比較動画です。
シリコン製の場合はより静かという点以外にも、金属同士がこすれる音が出ないというところも良いですね。 - 調理器具の傷つけにくさの違い
ステンレス製の泡立て器の場合、力を込めてガシャガシャとかき混ぜると、ボウルや鍋を傷つける可能性がありますが
シリコン製の泡立て器では調理器具を傷つける心配が少なくなります。
この点は、シリコン製泡だて器の最も大きいメリットと言えるでしょう。
炊飯器の釜を傷つけることもないので、お米を研ぐ際に使用している方も多いです。 - 金気の有無の違い
”ステンレス製(金属)のボウル × ステンレス製(金属)の泡立て器” の組み合わせで食材を混ぜ合わせた場合、
金気が気になる場合がありますが、シリコン製の泡立て器を使えば金気が出ることはありません。 - サイズの違い
シリコン製泡立て器の商品をチェックしていると、
ティファールやオクソーなどの有名ブランドでは
長さ30cmくらいのサイズの大きい物しか販売されていません。
(なぜ短めで細長い商品が販売されていないかは分かりませんが。。)
一方、ステンレス製の泡立て器は大小さまざまです。
サイズによる使い勝手の違いについて
泡立て器の素材には直接関係ありませんが、サイズによる使い勝手の違いについても紹介します。
大小それぞれのサイズの泡立て器を使ってみた感想として、個人的にはサイズの小さい方が使い勝手は良いと感じました。(大家族の場合以外)
理由を以下に挙げます。
- 収納がしやすいため
収納が狭い場合、サイズの大きい泡立て器を入れるとかなり存在感があり、
他の調理器具を取り出す時に邪魔になることがしばしばあります。
↓ 台所の引き出しに大きいサイズの泡立て器を入れた時
泡立て器が収納スペースを埋めてしまっています・・・。
対して、小さいサイズであれば他の調理器具のワイヤーが絡むようなことも少なく、邪魔になりにくいです。
↓ 小さいサイズの泡立て器を入れた時
すっきり収納でき、他の調理器具が取り出しやすいです。
大きいサイズの泡立て器を使用する場合は、フックを使用した吊るす収納にすると出し入れしやすいと思います。 - 出来栄えや混ぜる時間に差を感じなかったため
小~中サイズくらいのボウルに入るくらいの材料を混ぜ合わせた際、
出来栄えや混ぜ合わせるのにかかる時間はほとんど変わりませんでした。
(卵やホットケーキ、お好み焼きのタネを実際に混ぜて確認しました。)
ただし、大家族で大きいボウルに材料をたくさん入れて混ぜ合わせる場合は、
大きいサイズの泡立て器を使った方が効率は良いことが予想されます。 - 味噌をすくう・溶かす用途にも使えるため
小さいサイズの泡立て器は、味噌汁を作る時にも活躍します。
下の写真のように味噌をすくい取って鍋の中で混ぜると、簡単に溶かすことができます。
いまのところシリコン製の泡立て器は全長30cmくらいの大きめの商品しかありませんので、
コンパクトなサイズの泡立て器のほうが良い場合はステンレス一択となりそうです。
シリコン製泡立て器とステンレス製泡立て器のメリット・デメリット
紹介した内容をもとに、シリコン製・ステンレス製それぞれの泡立て器について、メリットとデメリットをまとめます。
泡立て器の種類 | メリット | デメリット |
---|---|---|
シリコン製 | ・泡立てが静か ・容器を傷つけない ・金気を気にせずに済む | ・大きいサイズ(全長約30cm)の商品しかない |
ステンレス製 | ・コンパクトな商品が選べる | ・泡立て時に音が出やすい ・調理器具を傷つける可能性 ・金属の容器で使用すると金気が気になる可能性 |
泡立て器を利用する上で何が譲れないかに合わせて素材を選ぶのが良いですね。
【泡立て器】洗いやすい、詰まらないおすすめはどれ?
シリコン製泡立て器のおすすめ
シリコン製泡立て器のおすすめをご紹介します。
シリコン製の泡立て器は「泡立てが静か」「容器を傷つけない」「金気を気にせずに済む」というような特徴がありますが、
それ以外の点で、各商品の違いを記載していきます。
ティファール インジニオ
ワイヤー部分は、しっかり素早く泡立てることができる形状になっているようです。
また、ワイヤーはプラチナシリコーンでコーティングされています。
耐熱温度は230度と高く、加熱している鍋の中で使用することも可能です。
汚れが落ちやすい素材が採用されており、また、食器洗い機の使用も可能です。
サイズは約30cmと大きめです。
以下、購入者の口コミです。
ステンレスなどに当たるときのカシャカシャが嫌いでこれを買ったんですが
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B015S2VK0S
問題は解決しました!
洗いやすいし持つにも問題はありません。
よく混ざりますし、音も静かでとても良いです。フロン系樹脂のおかげで汚れも簡単に落ちます。
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B015S2VK0S
お鍋やフライパンを傷つけずに使えて良いです。バターと砂糖、生クリームの泡立ても気持ち速いような気がします。バランスが悪いので転がり落ちないように気を付けるぐらいでしょうか。
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B015S2VK0S
少し持ち手側が重いようなので、その点は使用の際に注意が必要そうです。
ジョセフジョセフ ツイストウィスク
ハンドルをひねるとヘッド部分がバルーン型(一般的な泡だて器の形)に変わります。
平たいままのヘッドはかき混ぜ、バルーン型は泡立てに便利で、
2通りの使い方が可能な商品です。
また、片づける際は平たく畳んでコンパクトにしまうことができます。
平たく畳めるので、ワイヤーがクロスしているところにスポンジが届かず洗いにくい、、ということは起きず洗いやすそうです。
耐熱温度は200度、食器洗い機の使用が可能です。
こちらもサイズは全長28cmほどと大きめです。
以下、購入者の口コミです。
平たくなるので収納の時場所をとりません。畳むときも広げるときも、カチッと音がするまで根元をひねるだけ。
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B08QH4DM2W
ワイヤーの本数は少ないけど、がっつりいきたい時は電動の出番だし、(電動を出すまでもない)ちょっとドレッシングを混ぜるだけ用とかが実は欲しいと思っていたので、まさに、欲しかった1本です。
スペースを取らず、使いやすいです。
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B08QH4DM2W
欲しくて、やっと買いました。
洗う時も汚れも取りやすいです。
清潔に使え 定番商品ですよね。
収納に便利でおしゃれ!と思い購入しました。
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B08QH4DM2W
実際に使ってみるとふにゃふにゃしていて粘度の高いクリームチーズなどを混ぜるのには大変でした。重めの生地を混ぜるのには向いてないです。
あと、ホイッパーとヘラの切り替え後固定できないのも使いづらいです。
省スペースなところが高評価です。
コンパクトにしまえるのであれば大きいことによるデメリットはかなり減ると思います。
ステンレス製泡立て器のおすすめ
ステンレス製泡立て器では、シリコン製にはないコンパクトなおすすめ商品をご紹介します。
貝印 ウィスク SELECT100
よくある泡だて器のように、先のワイヤーが重なっていないので
ボウルへの底当たりが良く、効率良く混ぜることができます。
また、底当たりが良い分、押しつぶして使うのにも便利です。
ワイヤーが重なっていない分、材料が詰まりづらく、洗いやすい構造になっています。
食器洗い機の使用は可能です。
以下、購入者の口コミです。
質感も悪くないですし、詰まりにくいところも良い。
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B00J89XLFU
短めでかさばらないところも良い。
家庭用としておすすめです。
これはホイップも簡単にできますし洗う時もイライラせずにサッと洗えるところがすごく良かったです。
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B00J89XLFU
大きさは丁度いいんですが、お菓子作りには向いてないです。持ち手が短いのでグルグル混ぜるような場合はめちゃくちゃ疲れます。
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B00J89XLFU
ドレッシング用ということもありコンパクト(全長16.5cm)な商品のため
ちょっとした混ぜものをする際には小さくかさばらないところが良いとの感想もありつつ、
お菓子作りなどがっつり泡だて器を使用したい場面ではコンパクトなところが使いづらいというコメントがありました。
用途があっている方にはとても使いやすい泡立て器のようです!
OXO 泡立て器 バルーンウィスク (小)
グリップは濡れた手でも滑りにくい素材で、かつ手にフィットする形状になっているためとても握りやすいです。
ワイヤーは上部なステンレスが立体的に組まれているため手早く効率的に泡立てが可能です。
小サイズはお鍋の中でも使い易い大きさなので、お味噌汁の味噌をすくって入れる際に使用したり、
お鍋の中で加熱しながらかき混ぜる作業にもぴったりです。
食器洗い機の使用は可能です。
全長23cmほどで、今回紹介した中では中間に位置する大きさです。
以下、購入者の口コミです。
コンパクトだけど、泡立てやすく使い勝手が良いです。 収納する時も嵩張らなくてお気に入りです。
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B00004OCNQ
ワイヤーが沢山あってちゃんと混ざるのに、水で流すと簡単に落ちるのがとても気に入っています。サイズも小さくて、しまうのに場所を取らないのも良いです。
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B00004OCNQ
グリップも握りやすいし大きさも大きすぎず小さすぎず丁度いいです。
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B00004OCNQ
お菓子作りにもドレッシング作りにも多様に使ってます。
詰まらない泡立て器はある?
少し話が脱線しますが、
泡立て器にバターやクリームチーズなどが詰まってしまって困ったことがある人はいませんか?
おそらくお菓子作りで「バターを泡立て器でクリーム状にする」手順を実施したことがある方は
一度は泡だて器の中に詰まらせてしまう経験をしたことがあるのではないでしょうか。
詰まってしまうとなかなかやっかいで、
ボウルの端に泡立て器を打ちつけてもなかなか出てきてくれなかったり、
何度か打ちつけて出てきたと思ったら中身があらぬ方向に飛んでいって、もったいない&部屋を汚してしまったり、と
とても苦労をしますよね。
このため、泡立て器の中に食材が詰まらない商品を探している方がいるかもしれません。
ただ、
このように泡立て器の中にバターやクリームチーズが詰まってしまうのは、
泡立て器に問題があるのではなくて、
バターやクリームチーズが室温に戻っておらず固いから
という理由がほとんどなのではないかと思っています。
もちろん使い比べてみたら中に詰まりやすい・詰まりにくい泡立て器はあるとは思いますが、
バターやクリームチーズなど、混ぜるものが固かったらどんな泡立て器を使っても中に詰まりやすいと思います。
逆に、
食材を事前に柔らかくしておく、泡立て器以外の調理器具を使って柔らかくするなどの方法をとることで
泡立て器を変えなくても十分に中に詰まらずに調理可能のはずです。
泡立て器の買い替えを検討する前に
まずは一度バターやクリームチーズをしっかり柔らかくしてから
泡立て器で混ぜてみてください!
きっと中に詰まらずに混ぜることができるはずです。
なお、事前の準備としては、
- バターやクリームチーズなどを室内に出して指で押して跡が残る程度に柔らかくしておく
これができればベストですが、
「冷蔵庫から出しておくのを忘れていた」
「室温が低かったので室内に置いていたが柔らかくならなかった」
など、どうしてもいますぐに柔らかくしたい場合は
バター(クリームチーズ)を薄切りし、レンジOKのボウルに入れて、
500Wのレンジで5秒ずつ(溶けない程度に様子を見ながら)加熱して柔らかくするという方法があります。
また、
- 泡立て器で混ぜる前に木べらやゴムベラで練って柔らかくする
- 電動泡立て器を使用する
など、泡立て器は詰まるので他の器具を使うという手もありますので
併せて参考にしてください!
上記の対応を取っても泡立て器の中に詰まる場合は
泡立て器の買い替えを検討したほうがよさそうです。
シリコン・ステンレスの泡立て器についてまとめ
最後に、シリコン製泡立て器とステンレス製泡立て器のメリット・デメリットを再掲します。
泡立て器の種類 | メリット | デメリット |
---|---|---|
シリコン製 | ・泡立てが静か ・容器を傷つけない ・金気を気にせずに済む | ・大きいサイズ(全長約30cm)の商品しかない |
ステンレス製 | ・コンパクトな商品が選べる | ・泡立て時に音が出やすい ・調理器具を傷つける可能性 ・金属の容器で使用すると金気が気になる可能性 |
相反する特徴がありますので泡立て器を使う上で何を重視するかによって
ご自身に合う泡立て器を選んでみてくださいね。
以上、参考になれば幸いです。